「あの幼児教室に私働いていたことあるけれどとってもいいよ!理由を聞いてくれるから自ずと語彙力と思考力が伸びるように先生たち教育されているから」
と、友人に薦められて私は芍薬先生と娘の幼児教室の体験入学をしてきた。先生は感覚が鋭く子どもと同じ考え方をするから娘がそのお教室に対してどんな印象を持っているか翻訳をしてくれる。それがまた十中八九あたるから、私たちはかなり頼りにしている。
体験入学で娘はソワソワして浮かない顔をしていたもの、最後帰りたがらなかったことが決め手となって入学を決めた。芍薬先生も「彼女は気にいるよ」と太鼓判を押してくれたことも大きい。
数ヶ月通うようになって教室でママ友ができるようになった。
「〇〇ちゃんだわ、珍しい、、、土曜日に来るなんてね」
はじめて見る子だった。青白い顔で物事をはっきり言う賢そうな子だった。その母親は存在感の薄いといってはなんだけれど、静かで地味なタイプだった。
「初めてお会いしたわ」
「あの子平日の午前中にしかお授業取らないからね」
「しかも週に3コマとっているっていうね、、」
「え!!3コマ!!!???」
驚くのも当然だ。週3コマであれば、月12コマ。1コマのお授業料は6000円なのだから。
「家どこよ、、」
思わず漏れ出た声にあるママ友が反応してくれた。
「駅前の、ほら、最近建てられた」
旦那の話を思い出して背筋が凍る想いがした。
to be continued by Epi.8-2 殺処分私的裁判
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