金の流れは誰もわからない。都市銀行の頭取であっても鶴の一声で「いいから、そういうふうにしておいてくれ」と言われてしまえばそれ以上のことはできないし聞けない。個人情報保護法という法律がある以上、会社のトップであってもできないことがある。
そう言われてしまえばおしまいであるが、おしまいにしてしまえる人間がいるということも忘れてはならない。
鶴の一声であれば、鶴がいることを。
カラーリングされた宣伝文句は誰が作っているのか。
耳慣れやすい音階というのは実際、コマーシャルソングで多用されることが多い。良い歌でなくても、TikTokのような手軽なもので耳慣れしていれば自然とくちずさむことができる。
鶴というのはそのように私たちの身近なところから指示を出している可能性が高い。
大空を羽ばたく大きな白い翼で、旋回している。
犯罪者の犯行が推定確証されれば「あれは黒だ」というし、黒字決算といえば利益があることを言う。信号は緑なのに青というのは、緑という言葉を使いたがらない誰かが鶴の一声でそう指示したと考えることも私たちの想像力をさらに先へ進めることになる。
ブラウン管の中にという表現が昔はあった。さしずめテレビの中を指し示す。時々同じ顔と兄弟姉妹を見分けられないことが多いとMT公会堂たちは嘆いている。来日しているElegant Angerは「東洋人の顔は見分けがつかないよ」と笑っていたりもした。
SNSの炎上に端を発して私たちは炎の色がオレンジなのか赤なのか、表現をめぐって議論をすることとなった。
子どもの親権に対して感覚の違う外国籍のElegant Angerなどは呆れて閉口してしまうほどだった。
「オレンジかりんごかってくらい気楽に考えたらいいんじゃない?エバがりんごを食べて人類が被害を被ったわけじゃないんだから」
そう言った祈祷に視線が集中した。
「え?w」
大きな事実に気づいたのは5月の半ばだったように思う。
to be continued by 消息からのあらすじ Epi.3-2神風の使い道
0コメント