※イバラの御旗挿絵です
シリウスとメグレスとアリオトは銀河の行軍の責任星であった。
銀河の行軍は地球の艦隊であり、進軍は上昇を意味しているが、であるからこそ、ルールに基づきどこかの何かしらが責任を負わねばならない。
三権分立の概要としてはシリウスは進軍における勝敗を、メグレスは人事権を、アリオトは戦後処理の諸般を負っている。
みっつの星において唯一の外国籍であるシリウスには味方がいない。
3人よれば派閥ができる。多少の疑心暗鬼を払拭するためにシリウスはメグレスの人事権を懐柔しようと試みる。アリオトは神経質にメグレスを囲い込む。メグレスとアリオトは北斗七星の中でも地球から81光年離れた同じ場所で生まれた双子であろうと認識されているから、それもまたシリウスの疑心暗鬼に火をつけた。
宇宙が膨張し、宇宙が超新星を繰り返しても、そこには色にまつわる憎悪と嫉妬が連綿と繋がれている。まるで宇宙の資格のように。
0コメント