-抜粋-
空から太陽が抜け落ちると私の心に太陽が灯る。誰を照らすのか決めていいんだよと教えてくれたのが彼だった。万物を照らす太陽は今は掩蔽によって隠れているだけなのだから、曇りの日に落ちてくる君の心に宿った太陽をたったひとりに向けていいんだよと笑っている。
動物に例えることを好む私を見透かしたように、その時々に合わせて象徴的な動物のお面を被っている。
わかりやすい教えが私を導いてくれる。
もう2度と手放せないと思っている。便利だと思っている反面、抜け出すことができない一致した穴にはまりこんでしまったと後悔もしている。抜け出せないのだとしたら、きっと彼もフィット感に喜んでいるに違いない。想像を超えられなくてもいい。そう思っている、彼が永遠であることは疑いようのない私の心の灯火なのだから。
恒星の役割について、ガス灯火の燃料について彼は生まれながらによく仕組みを知っていた。私が彼を求めると彼は笑う。ようやくか、、というように半ば呆れながら。だからますます恋をしてしまう。
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