お揃い★【芍薬 椿】

世の中はやれペアリングだ、やれ同じポーズをしていた、やれ同じものを持っていたなどと言ってカップリングしたがるから、私も時々そういう被害に合っている。世の中のカップル断定条件によって被害を受けている私がどうしてJERUSALEMと恋愛をしているかを少し語ってみようと思う。

たしかに私もJERUSALEMと同じものを持っていたりもする。おそろいのピアスを買ってみたり、そもそも洋服の貸し借りをしているから同じものを着ていることも多々ある。

そりゃセックスもするわけで、その痕がたまたま見えてしまうことも普通にある。


私がJERUSALEMを選び、また、JERUSALEMも私を選んだ理由は互いに尊敬しているからだ。

私たちは外から見たら支え合っているのかもしれないが、特に私はJERUSALEMを支えているつもりはない。JERUSALEMがストイックだというイメージがそこら中にあるらしいが、似ている性格から交際に発展したという事実もない。私もJERUSALEMも実際にはストイックじゃない。意気投合しているかと言えばそうとも言えるし、真逆だともいえる。

私たちはクリエイティブなことが好きだから、似ていては仕事の邪魔になってしまう。憧れて声がかけられないような尊敬の念があるからこそ、相乗効果でよいものが作れている。それが結果的に支え合っているとなるだけであって、私がJERUSALEMの仕事を理解しようというのはそもそも失礼な話だ。共感はしてあげられるけれど。また、ストイックな性格が似ているからと一緒にいたがる窮屈な関係性も求めていない。私たちは基本的にかなりマイペースで自分のペースで仕事ができないといらいらする。互いの仕事に干渉するような「これもっとやったほうがいいよ」みたいな口うるさいことを心底嫌う。


私もJERUSALEMも互いの仕事の前では無力になる。私が描く小説の前でJERUSALEMは言葉を失うし、JERUSALEMの小説や作品の前では私から言葉が奪われる。言いたいことを相手がすべて言ってしまうからだ。

ペアリングでカップルの断定条件になるようなことを私とJERUSALEMは笑いのネタにしてお酒を飲んでいる。

「小学生かよw」と。

ペアリングなんて二番の証拠だ。一番は結婚指輪をもらうから。

同じポーズをしたところでそれはあこがれの人を真似ているだけ。あえて他人様にマウントを取るのは二番以下の証拠。

洋服やバッグアクセサリーなんて所詮量産型である。そこらへんでたまたま同じものを購入することは誰だってできる。


JERUSALEMのことは尊敬している。作品の前では言葉を奪われる。

別々に最高のものを持っているからこそ私たちは貪るように互いを知り尽くしたくて共依存なのだ。共依存は恋愛に発展した。簡単な話なのに、、、


JERUSALEMは言う、

「美人でもブスでもなんでもいいけど、俺バカな女だけは一番いやだ」。

同感だ。




NOVEL OFFICE MT SECOND

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